ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
アイザックの覇気がなくくたびれた声にルーカスが首を傾げた。
「どうかしたか」
「いえ、お幸せに」
「ありがとう」
にっこにこのルーカスがレイラの腰を抱いてエスコートしていく。レイラも軽く会釈してアイザックに挨拶した。
ほんの隣の部屋にまで迎えに来て手を引くルーカス様は愛いっぱいだわ!と侍女の一人が言うが、もう一人の侍女はでも奥様はいつも真顔で一方通行が変わらないわ、と苦言を述べる。
二人の間は甘々なのだが、外聞はイマイチな夫婦になりそうだなと、アイザックは予想した。
一晩中部屋の前に立ち続けたアイザックはげっそり顔で疲れ切っていた。
(レイラ様の聞いちゃいけない声を聞かせられて、それでも立ってろとは、酷い仕事だった)
ルーカスが恐れに恐れたレイラの死の危険日を無事に終えて、アイザックとの契約も本日で満了である。やっと、妹に会いに行ける。
アイザックはルーカスの部屋をひょっこり覗いて、顔がゆるみまくって朝食をとるルーカスと、相変わらず真顔のレイラをほっこり見つめた。
(レイラ様の声、結構外に響きますよって言ってあげようか。余計なお世話かな。
でもルーカス様気づかなそうだから……今度教えてあげよ。
でも男除けになっていいとか言い出したらどうしよう……)
アイザックは震えたが
伝えなきゃ、伝わらない。