ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
夜も更けてきたので、ルーカスが立ち上がった。


もう帰ってしまうのかとレイラが名残惜しく愛しい人を見上げた。その真っ青な瞳は鋭くて睨みつけている部類だった。


(早く帰れと思われているのだろうな)


ルーカスはレイラのまっすぐで猛烈に美しさを魅せつけてくる視線をまたサッと逸らす。


この瞳をまっすぐ受け入れたらルーカスは愛しさに壊れてしまいそうで、つい避けてしまう。


目も見られないルーカスだが、深夜にこの部屋に来た目的は実はここからだった。


「もう遅いから、寝るといい」

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