ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
ルーカスはレイラの手を引いてふわふわのベッドに案内した。ルーカスは顔がにやつくのを止められなかった。レイラが驚いたあんな希少な表情は5年も婚約者をやっていて初めて見た。
「案外良い提案だった。君の瞬きが増えるところを初めて見たな」
(私が極寒に震えると喜んで頂けるのかしら!?)
ルーカスの微笑みにレイラの胸はズカンと爆発した。
(笑顔がなんてお可愛らしい!体を張って笑顔を取りに行きたいですわ!)
ときめきの嵐でかき乱され、レイラは身体を張ってルーカスを笑わせる職業を志す勢いだ。
平然とした顔のレイラは倒れ込むようにベッドに入り込んだ。
「おやすみ、レイラ」
レイラはベッドの中で、苦しい胸をぎゅうぎゅう抱きしめて我慢した。ルーカスの笑顔が離れなくて、もっと見ていたいと胸が暴れる。
(淑女はそんなこといたしませんが!笑顔のルーカス様なんて!ベッドに連れ込んでしまいたくなる可愛さであることは明白……!)
美女の中の美女であるレイラの脳内は、活発に欲に乱れていた。
(同棲最高ですわ)