ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
レイラが紙から顔を上げると、ルーカスときっちり目が合った。
(目が……合いましたわ。嘘みたい)
ルーカスは恥じらいを押し込めた。胸が早鐘を打ち続け、背には汗が噴き出て、唾を飲み込む喉が鳴る。だが、覚悟を決めて目を逸らさなかった。
(もう、君の瞳から逃げない)
初めて真正面から見つめたレイラの青い瞳は麗らかで吸い込まれそうで、胸が焦げた。やはりとても、息苦しい。
でもこの瞳の奥に真実があるのだとしたら、ルーカスはもう目を逸らさない。ルーカスの話を信じてくれると言った彼女が、ますます愛おしいから。
(君から一時も目を離さないでいる。君を何者からも、守るために)
こんなにルーカスときちんと目が合ったのは、初めてなのではないかとレイラの心臓がドタバタと騒ぎ立てる。
『俺に協力して欲しい』