ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
(ルーカス様が謝る部分など、私には一つも感じられませんが)
レイラはきょとんが全く表現できていない真顔できょとんした。でもルーカスが美しい所作で跪いて、レイラの手を慈しんでくれるのは至極の心地だ。
レイラはゆっくりと首を横に振り、今日の一文を使った。
「ルーカス様のせいではありません」
跪いたルーカスはレイラを見上げる。神々しいほどに美麗な彼女の赦しに胸が痛んだ。
「勇気を出して教えてくれて、ありがとう。必ず犯人を突きとめてみせる。安心してくれ」
眉を下げて優しく上目遣いで微笑むルーカスに、レイラのテンションは爆上げだった。
(お可愛らしいですわルーカス様!私にお手紙をくれた方!ありがとうございます!)
レイラはなぜか青い封筒の主に感謝してしまった。