ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
極度に貴重なレイラの言葉をその身に受けて、ベルは身震いしてしまった。
今までの嘘泣きはどこかに消え失せ、本物の涙がぽろっと落ちた。ベルはレイラに握られた両手を広げてしゃがみ込んだレイラの首に抱きつく。
高まっちゃうと抱きついちゃうのは兄妹で共通だ。
「ありがとうございます!お姉様!私、良い妹になりますわ!」
(まあ!まあまあまあ!抱っこされてしまいましたわぁ!)
レイラは取り乱したが、真顔でまだ小さなベルを抱きしめ返した。
(妹が欲しかったのですわ!可愛すぎます!)
すっかりハグハグして可愛い女子二人を見ても、ルーカスはまだ声を荒げる。空気絶対読まない。
「こらベル!優しいレイラが許しても俺は許さない!」