ループ3周目の第二王子様!─溺愛同棲ルートに連れ込んで、無表情無口令嬢を泥デロ幸せにするまで─
妹のガチ恋文
犯人として逮捕されたベルは、あれから毎日レイラの部屋に遊びに来るようになった。
レイラの部屋で、テーブルを前に並んで椅子に座ってベルが勝手にお喋りしたり、本を読んだりして遊んでいる。
レイラが本を読む隣で、真剣に便せんに向かってペンを走らせていたベルがこそっとレイラに語り掛ける。
「お姉様、実はね私、好きな人がいるの。お姉様にだけお教えするわ」
(私に好きな方を教えてくださるなんて、なんて光栄なのでしょうか!)
レイラの真後ろできちんと立っているアイザックにはよく聞こえるヒソヒソ話だった。
(レイラ様のこと、恋愛感情で好きなわけじゃなかったのか。ルーカス様、ラッキーしてるね)
アイザックはベルがレイラにガチ恋だと思っていたが、違ったようだ。
「リカルド様とはね、もう文通を始めて3年になるの」
(リカルド様とは、あのリカルド様でしょうか?)
ルーカスの婚約者として恥ずかしくないように、教養だけは積んでいるレイラはリカルドの名に思い当たるところがあった。
レイラの部屋で、テーブルを前に並んで椅子に座ってベルが勝手にお喋りしたり、本を読んだりして遊んでいる。
レイラが本を読む隣で、真剣に便せんに向かってペンを走らせていたベルがこそっとレイラに語り掛ける。
「お姉様、実はね私、好きな人がいるの。お姉様にだけお教えするわ」
(私に好きな方を教えてくださるなんて、なんて光栄なのでしょうか!)
レイラの真後ろできちんと立っているアイザックにはよく聞こえるヒソヒソ話だった。
(レイラ様のこと、恋愛感情で好きなわけじゃなかったのか。ルーカス様、ラッキーしてるね)
アイザックはベルがレイラにガチ恋だと思っていたが、違ったようだ。
「リカルド様とはね、もう文通を始めて3年になるの」
(リカルド様とは、あのリカルド様でしょうか?)
ルーカスの婚約者として恥ずかしくないように、教養だけは積んでいるレイラはリカルドの名に思い当たるところがあった。