恋は千年、愛は万年。




まさかの、幼かったソウくんとの再会を果たした。


ええぇ、めちゃくちゃ格好よく、というか美人になっちゃってるんだけど!?


可愛らしかった昔の面影は、ほぼない。


壬生浪士組の剣士になったのだから、もう成人に近いんだろうなとは思っていたけど。

人の成長とはとても素晴らしい。


「大きくなったねー」


僕より背も高くなってるし、悔しい。

背を比べる仕草をする僕をジッと見つめたソウ君。

そして、ソウくんはにっこり笑顔で毒を吐いてきた。


「親戚の叔父さんみたいな発言やめてよ。

 てか、アキさんは変わらず子供みたいな姿してるよね」


さっきまでの敬語が抜けてる!?

敬う存在でもないってか。

叔父さんといったり子供だといったり、僕をなんだと思ってるのかな。

…でも、まぁ、敬語ない方が昔みたいで落ち着くな。



「うっ、ソウ君が可愛いくなくなってる…。
 
 あの頃の純粋なソウくんはどこへ?」


シクシクと泣き真似をしたら、かなり痛めのげんこつを食らった。



僕の方が年上なのに…っ!!(泣)




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