竜王の一途な溺愛~私が前世で孵した卵は竜王の卵でした!?~

「あいさせて、くれ、て、ありがと……」

 違う、違うよ、エリー。
 ありがとうと、感謝するのは僕のほうだ。
 あなたと出会えてうれしかった、あなたと暮らせて毎日が楽しかった。
 あなたを愛せて幸せだったのは僕だ。

 だから、ねえ、あなた。エリー。
 僕のことを、叱って。
 命より優先すべき番を、あなたを守れなくて情けないって、怒ってよ。
 エリー。

「あいして……る……」
< 145 / 315 >

この作品をシェア

pagetop