竜王の一途な溺愛~私が前世で孵した卵は竜王の卵でした!?~
「エリー、僕、あなたが好きです」
「――え?」
まだ、いうつもりはなかったのに、そんな告白までしてしまった。
「エリー、僕、あなたが」
「二度も言わないで、きこえているわ」
エリナが打ち捨てるように言う。
それは、クリスの好意を、いとわしく思っている声色だった。
「……ごめんなさい、竜種とは、そういう関係にならないことにしてるの」
「――どうしてか、聞いても?」
クリスは尋ねた。
もしかして、と思っていたことだった。いくらなんでも、こんな話を聞いたことはないから。