竜王の一途な溺愛~私が前世で孵した卵は竜王の卵でした!?~
 嬉しそうに手を振るエリナに微笑んで手を振り返しながら、ふと横を見ると、霊体のまま窓をすり抜け、彼の番のもとに飛び去って行くエルフリートの姿。

 これだから自分勝手な精霊竜は!と、クリスは窓を開け話し、窓枠へ足をかける。
 ガラスのような翼を出し、はためかせ、せめて速度の面ではエルフリートに負けるまい、と、中庭へと急降下していった。

 なお、このあと二人は各々の番に「危険でしょう!」と怒られることになったのであった。
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