竜王の一途な溺愛~私が前世で孵した卵は竜王の卵でした!?~
閑話休題 シチューで食事会
「シチューを、食べたいんです」
と、クーが言ったのは今朝のことだ。
隣り合った部屋で眠っているから、エリナが起きだしてきて真っ先に挨拶をするのはクーだと決まっている。
――正直、ダーナより早いうえにエリナが起きたのをわかっているかのようなタイミングでやってくるので、それが不思議極まりない。最近なんだか気配が薄いし。
そんなクーは、エリナが「守られてあげる」と約束してからこっち、わがままというか、要求というか、そういうものをしたことがなかった。
ただなにかを警戒しているようで、それがクーのいう「エリナに迫る危険」なのだろう、ということはわかった。
だから、というわけでもないのだけれど、そんなクーの久しぶりのわがままを聞いてやりたくなるのもまあ、自分自身で納得のいく話で。
「それくらい、いいけれど」
なんて簡単に答えてしまったのは、まあ、仕方のないことだった。
と、クーが言ったのは今朝のことだ。
隣り合った部屋で眠っているから、エリナが起きだしてきて真っ先に挨拶をするのはクーだと決まっている。
――正直、ダーナより早いうえにエリナが起きたのをわかっているかのようなタイミングでやってくるので、それが不思議極まりない。最近なんだか気配が薄いし。
そんなクーは、エリナが「守られてあげる」と約束してからこっち、わがままというか、要求というか、そういうものをしたことがなかった。
ただなにかを警戒しているようで、それがクーのいう「エリナに迫る危険」なのだろう、ということはわかった。
だから、というわけでもないのだけれど、そんなクーの久しぶりのわがままを聞いてやりたくなるのもまあ、自分自身で納得のいく話で。
「それくらい、いいけれど」
なんて簡単に答えてしまったのは、まあ、仕方のないことだった。