竜王の一途な溺愛~私が前世で孵した卵は竜王の卵でした!?~
「僕はここの生活が好きだし、ここしか知らないけど……。それでも、エリーのシチューがいつまでも一番な自信があるなあ」
「それは外の世界を知らないからよ」
「知ってもこう言うさ。エリーが僕に食べさせてくれるシチューが一番おいしいって。ミルク……?も、卵もいらないよ。なんだったら、僕はエリーがいてくれるだけで満腹になれる」
「クリス、私のこと大好きなのね」
半分くらいふざけて言った言葉だった。
産まれてからずっと、エリスティナ以外を知らないクリス。きっと照れて、この言葉への答えは返ってこないだろう。そう思っていた。
「うん」
「……え?」