時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
chapter*1
時間が巻き戻った?
【ミルフィーside】
私はミルフィー・アイルデア。
上から、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵と位があるけど、私は1番上の公爵の令嬢。
プラチナブロンド色の髪に、空色の瞳。
人は皆、私を悪役令嬢と呼ぶ。
公爵家の恥晒しだと。
「お父様、おはようございます」
「……」
挨拶しても返ってこない。
これが私の日常だった。
私なんて存在していない人のような扱いを受けて。
私は愛されていない。
家でもそうだし、腫れ物扱いは学園でも変わらなかった。
「あら、ミルフィー様が来られたわ」
「今日はどんなことを仕出かすのかしら」
ひそひそ聞こえる私の話題。
もちろん、それはいいものじゃない。
大半が私の悪口。
でも、それは直接に言うわけじゃない。
私は一応公爵家の人間だから、面と向かって言うことは出来ないんでしょうね。