時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
「後ろにいる男は誰だ?」
そのまま私の後ろにいるイクスに視線を流し、訝しげな表情を浮かべた。
「奴隷を何故ここに連れてきた」
そして、お父様はそう続けた。
奴隷のことは伏せるつもりだったのだけど、お父様は気づいてしまわれたのね。
もう正直に言うしかないわ。
「彼は私が買いました。お父様が渡してくださった小切手がありましたので」
「そういう買い物をしろという意味で小切手を渡したんじゃない。何故、奴隷を助けようと思ったんだ。いつものお前なら、そんなのほっとくだろう?」
今日は普通に会話をしてくれるのね。
お父様の表情は眉間に皺が寄ってるけれど。