時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
このお願いを聞いてくれなかったら、イクスを見捨てるしかなくなる。
そんなことはしたくない。
だから、お父様。
お願い……
「……分かった。承諾する」
お父様のその言葉を聞けた時、ほっと胸を撫で下ろした。
よかった……
「ただ、従者と護衛の両立させるのは大変だぞ。その奴隷に出来るのか。」
「俺はやります。ご主人様のお役立ちたいですから」
それまで何も言わなかったイクスが口を開いた。
軽んじられている発言に腹立っているようにも見える。
当たり前だけど、イクスにもプライドがあるわよね。
「イクスはきっとやってくれます。大丈夫ですから。」
お父様に向かってそう言った後で、イクスを見た。