時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
力強い眼差しに、根拠はないけど確信が持てた。
イクスなら、きっと出来るわ。
「それではお父様、失礼します。おいで、イクス」
「はい」
お父様に頭を下げた後、イクスを呼ぶと素直についてきてくれた。
「ここがイクスの部屋よ」
私の隣の部屋が空いているから、勝手にそこに決めさせてもらった。
もっと部屋はあるけど、ここにいてもいいかしら……?
「ありがとうございます、ご主人様。ご主人様の部屋はどこですか?」
「どういたしまして。私の部屋はイクスの部屋の隣よ」
「ご主人様の隣……」
「そうよ。だから、イクス。何かあったら、守ってちょうだいね」
そんなことそうそう起こらないと思うけれど。