時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
「ご主人様。守れるように強くなります」
頷いてはいるけれど、特に感情のこもっていない声。
当たり前だけど、まだ警戒してるわね。
本当の意味で私を主人と認めているわけじゃない。
ただ生き残るために私についてきたんだわ。
まだ1人で生きていけるような世界じゃないから。
私も生き残るために自分を変えようとしている。
私だって死ぬのは怖いから。
あんな結末になりたくないから、私は変わろうと決意した。
そう考えると、私とイクスは少しだけ似ているかもしれない。
生き残るために必死になっているところが。
「えぇ、よろしく頼むわね」
「はい……」