時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
クロヴィスはずば抜けた実力を持ち、その上指導にも長けている。
明るく優しいから、騎士団の皆に好かれていて。
クロヴィスなら、イクスの実力がどうであれ、成長させることが出来るはず。
きっといろいろと学べることがある。
「クロヴィス、イクスに剣術を教えてもらえないかしら?」
断ろうと思えば、断ることが出来る。
一種の賭けのようなものだった。
「いいですよ」
だけど、あっさりと頷いたクロヴィスに拍子抜け。
心配する必要がなかったみたいね。
「本当にいいの?」
「えぇ、もちろんです。私は人を見る目がある方なんですよ。だから、見たら分かります。彼はどんどん成長していくでしょう。それこそ、私を抜くぐらいの騎士に。彼がどんか感じに育つのか今から楽しみですよ」