時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
そうだった。
クロヴィスはこんな人だった。
問題児の私にも普通に接してくれる。
イクスを任せられる人は、彼しかいない。
「じゃあ、お願いするわね」
「はい、お任せを!」
私に丁寧に礼をしたクロヴィスはイクスに向き直った。
「じゃあ、今日からよろしくな、イクス!」
「はい、よろしくお願いします」
ここにいても、邪魔になるだろうと隅っこの方で見ることにした。
練習は初めて見たけれど、それでもイクスのレベルが高いことは分かる。
入ったばっかりだから、今は見習い騎士だろうけど、すぐに見習いじゃなくなりそう。
もう十分私を守れそうね。