時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!


「イクス」


「何ですか?」


「明日、一緒に買い物に行かない?今日買いそびれた私のドレスとかあなたの服を買いに行きたいから」


「ですが、俺は……」


「あなたは私の従者兼護衛でしょう?一緒に行くのは当然よ。それとも、守ってくれると約束してくれたのは嘘だったの?」


卑怯な言い方をした自覚はある。


イクスを断れない状況に追い込んだから。


「いえ、嘘じゃないです。ご主人様の従者そして護衛として、ご主人様についていきます」


まぁ、そう言うしかないわよね……


「ありがとうらイクス」


これで人生2回目となるお礼を言った。


お礼ですら言えないなんて、前の私は本当にどうかしてたわね。

< 35 / 46 >

この作品をシェア

pagetop