時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
支度も時々手伝ってくれていたし。
マイラは私の侍女というわけでもないのに、臆せずやってくれた。
また機会があれば、お礼を言わないと。
「ご主人様、今日の約束を覚えていますか?」
そんなことを考えていると、イクスから話しかけられて我に返った。
約束……?
あ、今日一緒に買い物に行くことを言っているのかしら……?
「もちろん、覚えてるわ。お父様の許可を取った後、一緒に行きましょう」
そのためには一緒に食事をしないと……
はぁ、やっぱり憂鬱だわ。
これからは部屋で食事を取ろうかしら。
そうしたら、イクスと一緒に食べられるし。
その方がずっといいわ。