時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
「じゃあ、なるべくすぐ来るから。少し待っていなさい」
「はい、待っています」
頼んでみようと心の中で意気込みながら、私の部屋を後にした。
「おはようございます」
食堂に着き、お父様に挨拶をした。
「……」
いつも通り返事が返ってくることはなかった。
やっぱり期待するだけ無駄ね。
いつも通り席に着き、私からお父様に話しかけた。
「お父様、今日外出してもよろしいですか?」
本当のところ、許可なんて取らずに外出したいけれど、そういうわけにもいかない。
許可を取らずに外出して問題でも起こしたら、また面倒にことになるだろうし。