時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
何かをやらかした度に言われてきたんだから。
“公爵家の名に恥じない振る舞いを心掛けなさい”って。
体面ばかりを気にする言葉はもううんざりだった。
お父様は全く私のことを信用していない。
まぁ、今までいろいろやらかしてきた私を思い浮かべれば、信用できない気持ちも分からなくはないけど。
「信用できないのは分かります。ですが、変えたいと思う私の気持ちは本当です。口だけで言ってるわけじゃないですから」
まっすぐお父様の目を見て言った。
これで信じてもらえるのか分からないけれど。
もうそれでもいいと思った。
ただ伝えたかったから。
「……もういいから、好きにしなさい。お前の言葉に嘘偽りもなさそうだ。だから、外出許可を認める。昨日あげた小切手でいろいろ買うといい」