時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
素っ気なく感じる口調。
でも、その顔は今まで見たことのないような表情をしていた。
その表情に何が込められているのか、私には分からないけれど……とりあえず、許可は取れたわね。
「あ、お父様。それと、これからの食事は自分の部屋で取っていいですか?」
ついでに聞いてみた。
まぁ、これはもちろんいいわよね。
一緒に食べないといけない理由がないもの。
それに、お父様は私がいない方が嬉しいでしょうし。
「それは……」
言いかけて口を噤んだお父様。
さっきからお父様らしくないわ。
どうしたのかしら……?
「……いや、それもお前の好きなようにするといい」
また見たことのないような表情。