時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
お父様は今何を考えているのかしら……?
「はい。これからはそうしますね。では、失礼します」
食べ終わっていた私は立ち上がって、食堂を出た。
*
閉まった扉。
食堂には私1人が取り残された。
その時、感じた感情。
あぁ、ミルフィーはいつもこんな風に感じながら食べていたんだな……
そう思うと、心が痛んだ。
娘に何もしてやれていない。
私は本当に駄目な父親だな。
ヴィオラが亡くなったのはミルフィーにせいではないのに辛く当たって……
「どうすればいいのか……」
悩ましげにそう独り言ちた。