時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!


お父様は今何を考えているのかしら……?


「はい。これからはそうしますね。では、失礼します」


食べ終わっていた私は立ち上がって、食堂を出た。





閉まった扉。


食堂には私1人が取り残された。


その時、感じた感情。


あぁ、ミルフィーはいつもこんな風に感じながら食べていたんだな……


そう思うと、心が痛んだ。


娘に何もしてやれていない。


私は本当に駄目な父親だな。


ヴィオラが亡くなったのはミルフィーにせいではないのに辛く当たって……


「どうすればいいのか……」


悩ましげにそう独り言ちた。

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