時間が巻き戻って、心を入れ替えた悪役令嬢は何故か愛されるようになりました!
「何ですか?」
それだけで嬉しく思ってしまう。
お父様は基本私を無視しているから。
「謹慎が解けたのだから、外で気分転換でもしてきたらどうだ?」
一応は私を気遣う言葉。
でも、こっちを見ようとせず、告げられた。
一気に気分が下がっていくのを感じる。
「……そうさせてもらいます」
せっかくだから、そうさせてもらおうかしら。
そう思ったから、軽く頷いた。
「何か買うものもあるだろう。小切手を渡しておく」
それだけ言うと、自分の書斎にでも行くのか、立ち上がって出ていかれた。
テーブルには小切手が置かれている
「食べ終わったら、すぐ出ていかれてしまうのね」