兄のチャラい友達が、私を一途に愛すると言いました
顔に熱が集まっていく。


「そう、その顔。その真っ赤な顔をもっと俺に見して」


「いい加減にしないと本当に怒りますよ!」


私が怒鳴ると、柊斗さんがやっと手を離してくれる。


「仕方ないなぁ。結羽に本気で嫌われるのは嫌だからね」

「もうすでに嫌いです」

「嘘つき」


柊斗さんがニヤッと笑って、お兄ちゃんの部屋に戻っていった。
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