兄のチャラい友達が、私を一途に愛すると言いました
「元彼女さんは見る目ないですね」

「え?」

「つまらないってことは、当たり前になるほど愛してあげたんでしょう。絶対にそっちの方が幸せじゃないですか」

「結羽は慰めるのがうまいよね」

「そうですか?」

私は柊斗さんの前に立った。

「でも、人のせいで自分を変えた柊斗さんは間違ってます。自分のための人生でしょう?」

「結羽はたまに本当に格好良いよね」

柊斗さんが笑う。
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