兄のチャラい友達が、私を一途に愛すると言いました
「えー。それは結羽が可愛くてつい」

「なんで、初対面の女の子を口説けるのか、さっぱり分かりません」


「初対面だけど結羽は俺が家に初めてお邪魔した時、俺にスリッパを出してくれて、ちゃんと挨拶もしてくれた」

「それに、俺、見た目もチャラいけど、俺が結羽を口説くまでチャラいと思ってなかったでしょ?」


「見た目は自由なので」

私が当たり前みたいに言うと、柊斗さんは笑った。


「そう、それ。人をちゃんと話すまで判断しないのが当たり前だと思ってる。真面目すぎて可愛くない?」


柊斗さんが私の手を握る。
< 7 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop