イケメンは好きだけど近づかないでください!
先輩と二人で話すときは
もう定番とかしはじめた屋上に連行された
『もうなんなんですか…
注目の的になりたくないんですけど…』
「お前で暇つぶししようと思ったのに
連絡先わかんねぇから
仕方なく出迎えてやったんだよー」
感謝しろ~?とのことなのだが…
え?うん、そりゃね?
憧れのイケメン先輩だし
この上ない幸福なことなんだけど
自由奔放過ぎて吃驚する
『…先輩って、
最初の印象からだいぶ変わりました』
「更に俺の良さがわかちゃったかな?」
『いえ、マイナスにもなりませんが
プラスにもなりません』
「ハァ!?プラスだろ!どう考えても!」
『キラキラ王子様から顔がいい…その…
あー…なんでもないです』
「そこまで言ったら最後まで言ってみろよ」
な?優ちゃーん?
素敵な顔で微笑まれてるが怖い
背景にゴゴゴゴゴッって書いてある感じ
言った後の事を考えて
先輩から距離を取る
先輩が柵に両肘をかけて凭れてるのに対して
私は屋上のドア付近まで離れた
『顔がいいクソガキ感が否めません!!!
失礼します!!!』
取手を掴み扉を思いっきり開け
最後に一言付け加える
『生意気ですみませんんん!!!』
一応謝罪の言葉を付けたし屋上を出る
「…ハッ…待てコラッ!!!」
かくしてこの出来事から
私と秋月先輩の鬼ごっこが開催されました