人肉病
ニュース番組
4時間目の授業が終わってスマホを確認すると、ユカリからの返信が届いていた。
《ユカリ:心配かけてごめんね。今日は早退します》
「薫ちゃん。一緒にお弁当食べよう?」
ピンク色のお弁当包みを持った麻子が近づいてくる。
「うん。でもその前にユカリの荷物を持っていってあげていい? 今日はもう早退するって」
「あ、そうなんだ」
慌てた様子でお弁当を自分の机に起き、戻ってくる。
ふたりで教室を出て保健室へ向かう間も、麻子は窓の外を気にしていた。
午前中から増え続けて自衛隊の車は、まだ街なかのいたる場所に停車したままだ。
「あんなに長時間なにをしてるんだろう」
「やっぱりなにか事件とか、事故とかあったのかもしれないね」
私も窓の外の景色を見ながら答える。
先生たちはなにも言わないけれど、一斉下校などにならないところを見ると大したことではないのだろう。
「失礼します」
保健室のドアをノックして開くと、そこにはもうユカリの姿はなかった。
「荷物を持ってきてくれたのね、ありがとう」
《ユカリ:心配かけてごめんね。今日は早退します》
「薫ちゃん。一緒にお弁当食べよう?」
ピンク色のお弁当包みを持った麻子が近づいてくる。
「うん。でもその前にユカリの荷物を持っていってあげていい? 今日はもう早退するって」
「あ、そうなんだ」
慌てた様子でお弁当を自分の机に起き、戻ってくる。
ふたりで教室を出て保健室へ向かう間も、麻子は窓の外を気にしていた。
午前中から増え続けて自衛隊の車は、まだ街なかのいたる場所に停車したままだ。
「あんなに長時間なにをしてるんだろう」
「やっぱりなにか事件とか、事故とかあったのかもしれないね」
私も窓の外の景色を見ながら答える。
先生たちはなにも言わないけれど、一斉下校などにならないところを見ると大したことではないのだろう。
「失礼します」
保健室のドアをノックして開くと、そこにはもうユカリの姿はなかった。
「荷物を持ってきてくれたのね、ありがとう」