人肉病
カラカラと乾いた笑い声を上げる彼に吐き気がこみ上げてくる。
ウイルスが蔓延してからの学校内で、こんな風に楽しんでいる人がいるなんて考えてもいなかった。
彼にとってはここはオアシスなのだろう。
「俺たちは感染してない。だから、解放してくれ!」
常軌を逸している男子生徒に圭太が震える声で訴えかける。
「本当に感染してない? 証拠を見せてもらってもいい?」
男子生徒に言われて圭太は頷き、自分のシャツの袖をまくりあげて見せた。
そこにはきれいな肌が存在している。
「感染者には赤い斑点が現れる。それはもう知ってるだろ?」
「あぁ。確かに感染はしてないね。薫ちゃんは?」
話を向けられてヒッと小さく悲鳴を上げる。
ここで私の体を確認されれば、殺される!
どうにか逃げることはできないかと周囲を見回したとき、机の下に自分たちが持ち出したバッドが転がっていることに気がついた。
あれを持っていれば多少なり時間稼ぎができるのに!
男子生徒の手が私のブラウスの袖に伸びる。
ウイルスが蔓延してからの学校内で、こんな風に楽しんでいる人がいるなんて考えてもいなかった。
彼にとってはここはオアシスなのだろう。
「俺たちは感染してない。だから、解放してくれ!」
常軌を逸している男子生徒に圭太が震える声で訴えかける。
「本当に感染してない? 証拠を見せてもらってもいい?」
男子生徒に言われて圭太は頷き、自分のシャツの袖をまくりあげて見せた。
そこにはきれいな肌が存在している。
「感染者には赤い斑点が現れる。それはもう知ってるだろ?」
「あぁ。確かに感染はしてないね。薫ちゃんは?」
話を向けられてヒッと小さく悲鳴を上げる。
ここで私の体を確認されれば、殺される!
どうにか逃げることはできないかと周囲を見回したとき、机の下に自分たちが持ち出したバッドが転がっていることに気がついた。
あれを持っていれば多少なり時間稼ぎができるのに!
男子生徒の手が私のブラウスの袖に伸びる。