人肉病
☆☆☆
1階の校長室には誰の姿もなく、ソファもあって横になることができることがわかったので、私達はひとまずそこに落ち着くことになった。
鍵もちゃんと内側からかけることができる。
「さすがに疲れたなあ」
ソファに横になって大きな溜息を吐き出した圭太は、ポケットに入れていたおにぎりを取り出した。
壁掛け時計を確認するといつの間にか夕方を過ぎている。
色々とありすぎて時間の感覚はすでに失われていた。
それでも学校が封鎖されてからまだ1日も経過していないのだという事実に背筋が寒くなる。
これから先どんどん生徒の数は減っていくだろう。
やがてこの学校からは誰もいなくなるかもしれない。
そしてこの街にはそんな建物が沢山あるということだ。
国はこの街ごと消滅させてしまおうと考えているのかもしれない。
圭太が袋から取り出したおにぎりを頬張ったとき、その香りが異臭に感じられることに気がついて思わず身を離した。
「どうした?」
「な、なんでもない。ちょっと、トイレ」
早口に言って校長室から逃げ出し、近くのトイレに駆け込んだ。
1階の校長室には誰の姿もなく、ソファもあって横になることができることがわかったので、私達はひとまずそこに落ち着くことになった。
鍵もちゃんと内側からかけることができる。
「さすがに疲れたなあ」
ソファに横になって大きな溜息を吐き出した圭太は、ポケットに入れていたおにぎりを取り出した。
壁掛け時計を確認するといつの間にか夕方を過ぎている。
色々とありすぎて時間の感覚はすでに失われていた。
それでも学校が封鎖されてからまだ1日も経過していないのだという事実に背筋が寒くなる。
これから先どんどん生徒の数は減っていくだろう。
やがてこの学校からは誰もいなくなるかもしれない。
そしてこの街にはそんな建物が沢山あるということだ。
国はこの街ごと消滅させてしまおうと考えているのかもしれない。
圭太が袋から取り出したおにぎりを頬張ったとき、その香りが異臭に感じられることに気がついて思わず身を離した。
「どうした?」
「な、なんでもない。ちょっと、トイレ」
早口に言って校長室から逃げ出し、近くのトイレに駆け込んだ。