人肉病
☆☆☆
ふたりでやってきたのは昇降口だった。
まだ物資が残っているかどうか、念の為にかくにんすることになったのだ。
「でも、なんかおかしいよな」
1階へと階段を降りながら圭太が首をかしげている。
「おかしいって、なにが?」
「だって、まだ昼過ぎだぞ? 食料なんて、まだまだ残ってるはずだけどな」
「物資が届くのが早すぎるってこと?」
「俺はそう思う。何日も学校に監禁されていたわけじゃないし、感染者は食べられないんだから、そんなに簡単に食糧難になるとは思えないよな」
そう言われればそうかもしれない。
「自衛隊の人たちって昨日からこの街を警戒してたよね。だから、事前に用意されていたんじゃないかな?」
私達が学校に登校してきてからすぐに街は封鎖された。
昨日からその議論がかわされていたとしてもおかしくはない。
「その自衛隊の動きも早すぎると思うんだ」
「え?」
思わず足を止めて聞き返す。
ふたりでやってきたのは昇降口だった。
まだ物資が残っているかどうか、念の為にかくにんすることになったのだ。
「でも、なんかおかしいよな」
1階へと階段を降りながら圭太が首をかしげている。
「おかしいって、なにが?」
「だって、まだ昼過ぎだぞ? 食料なんて、まだまだ残ってるはずだけどな」
「物資が届くのが早すぎるってこと?」
「俺はそう思う。何日も学校に監禁されていたわけじゃないし、感染者は食べられないんだから、そんなに簡単に食糧難になるとは思えないよな」
そう言われればそうかもしれない。
「自衛隊の人たちって昨日からこの街を警戒してたよね。だから、事前に用意されていたんじゃないかな?」
私達が学校に登校してきてからすぐに街は封鎖された。
昨日からその議論がかわされていたとしてもおかしくはない。
「その自衛隊の動きも早すぎると思うんだ」
「え?」
思わず足を止めて聞き返す。