私の担当医。~2~

色々約束ごとを決め直して
仕事復帰を許してもらえた。

しばらくは病院から通うこと。
と約束されてまだ海斗の部屋から通っている。

1ヶ月、透析しながら仕事もスタートしてだいぶ体も慣れてきた。

いまだに透析は副作用で苦しんでいるけど
2時間できる日もできてきた。


そんなある日

「海斗行ってきまーす」

「薬持った?」

「うん」

「なんかあれば連絡!」

「わかってる。じゃあね」

いつも通り仕事に行くため部屋を出ようとドアに手をかけた時
目の前が真っ暗になった


やばっ

「おい!」

海斗が倒れそうは私を支えてくれていた

「どうした?」

ふわっと目の前にいる海斗の顔が見えてきた

どうしたんだろう私でもわからない

「なんか目の前が暗くなった」

「貧血か?血液検査しよう」

「いいよ。
仕事行かなきゃ。」

「今日は休め」

「...」

ちょっとふらっとしただけで
大袈裟なんだよ


「俺も今から外来に降りるから
一緒に降りて血液検査しよう」

「嫌だ、仕事行ってくる。
帰ってから検査するから」

「仕事中に何かあったらどうする」

「ちゃんとしんどくなったら帰ってくるから」

「ダメだ」

このわからずや。

海斗に手を引かれて外来に連れて行かれた。


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