私の担当医。~2~


「すず、妊娠している。」

海斗がすごい勢いで部屋に入ってきた


「え?」

頭が真っ白になった...
赤ちゃん...
妊娠...


「私がママ?」

赤ちゃんなんて考えたことなかった。

「そうだ。やったな」

「うん!」

大好きな海斗との赤ちゃん

「産婦人科、予約とろう」

「え?海斗がみてよ」

「俺は産科はさっぱりわからない。
専門の先生に見てもらったほうが確実だ」

「嫌だ。海斗もお医者さんでしょ。
他の先生は嫌だよ...」

テレビとかで見たことあるけど
変な椅子に座って足開くんだよね。
できるはずない

「赤ちゃんのためだ。」

「海斗がみて」

私は急いで処置室を出て
部屋に戻った

赤ちゃんは嬉しいけど
我慢しないといけないことが増えると思うと心が重たい


その日は1日中1人で考えた


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