私の担当医。~2~


...ガラッ

パーン

「「ご懐妊おめでとう!!!!!!」」

「えっ」

私はその場で立ちすくんだ。

いつものお寿司屋さんに入った途端
クラッカーが鳴り響き

真由さん、翔太くん、大和くん、産科の堂本先生

あと1番嬉しいのは
望がいた。


「えっ、なんで?」

「みんなすずのために集まってくれた」

「海斗が呼んだの?」

「本当は近々サプライズで結婚式を考えた。ただ先に赤ちゃんが俺たちのところに来てくれた。まだしばらく結婚式はできそうにないからみんなに集まってもらった」

「...嬉しい」

みんなの顔を見ると涙がでてきた。
生まれてからこんなサプライズされたことなかった。

真「すずちゃん泣かないで!
ほら、入って座りな〜」

真由さんの隣にいた望に抱きついた

「望〜」

「すず〜。
赤ちゃん出来たんだって?おめでとう
本当におめでとう。」

「ありがとう。会いたかった〜」

「私も。」

半年以上ぶりにあった

その日はみんなでお寿司をいっぱいたべて
いっぱい話をして
今までにないくらい楽しかった。

望は海斗に紹介してもらった病院で
いま病気の治療を進めてるみたい。
よかった...

海斗が1人でカウンターでお酒を嗜んでいた隣に座った。

「海斗、ありがとう。
本当に楽しい
みんなに会えてみんなと話せてみんなとお寿司を食べれてそしてみんなにおめでとうと言ってもらえて嬉しかった。」

「俺もだ。」

「私、頑張って赤ちゃんを守る
病気というハンデがあるけど戦う。
だから海斗、支えてほしい」

「もちろん。頑張ろうな」

みんなに祝ってもらえたのが
私の背中を押した。

海斗はそれをわかっていてこういう機会を作ってくれたのかもしれない。

やっぱり海斗には敵わない

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