私の担当医。~2~
それから毎日、朝起きてすぐと
仕事から帰ってきて血糖値を測って
海斗が仕事で部屋にいない時は日にちと時間と血糖値セットで
写真を撮って海斗に送る生活が始まった。
それを見て点滴の時は
処置室に呼び出された
そんな生活を続けて1週間
透析時の針の跡や点滴で腕がボロボロになってきて刺すところすら見つからなくなった。
もう限界。
いつもより耐えた。
赤ちゃんのために頑張った。
けどもう無理
「海斗、もう腕が痛すぎる...
点滴が辛い」
「やっぱりそうだよな。
よく頑張ってる。
悪阻はどう?まだ食べたもの吐いちゃう?」
「...もう大丈夫」
本当は食べたら必ず吐いちゃう。
でも...
大丈夫って言わないと点滴が続く
だめなのはわかってる
だけど頑張って甘いものいっぱい食べて
なんとか血糖値上げるしかない
「いつから吐いてない?」
「...忘れちゃった」
「悪阻おさまったの嘘だろ」
...
「嘘じゃないよ」
なんで海斗って私のことすぐわかるんだろう。
「ぶちキレるぞ」
「えっ」
目が本気だ。
でもバレると手の甲にでも点滴されるだろうしいいことない
「...嘘じゃない。」
「わかった。一旦信じるけどそれで嘘だったらまじおれ許さないからな。
出会った時からの約束だから。」
確かにずっと言われ続けている。
ごめん。海斗。
これ以上は頑張れない