私の担当医。~2~
次の日から
朝と晩の血糖値測定は直前にチョコや飴を食べて一時的にあげた。
海斗がいる時はなるべくご飯食べずに
吐き気が出ても我慢して吐かないようにした。
私が仕事中や海斗がいない時は
たまに吐いていたけど
バレそうになってから2日、今の所は点滴なく過ごせている。
のに...
急にピンチが襲ってきた
夜中
海斗が横で寝ているのに
吐き気がひどくて起きた。
やばい
バレないようにそーっとベッドから出て
トイレに駆け込んだ。
大丈夫。
海斗は起きてないはず。
急いで戻した。
なるべく音が出ないように
静かにもどした。
なんで、、、
晩御飯抜いたのに。
チョコしか食べてないのに
吐くものが胃液しかない
はぁ...はぁ...
海斗にバレる前にベットに戻らないと。
ささっとトイレを出た。
「おい」
「...」
後ろから寝てたはずの海斗の声がした。
ゆっくり振り返ると水を持って壁にもたれかかって立っていた
怒っている時の声に立ち方
「...起こした?ごめんね。」
「すずが謝るのはそれじゃないだろ」
「...」
「医者の俺にバレないとでも思ってるのか
嘘つきやがって。血糖値もどうせ誤魔化してんだろ。」
「ごめんなさ...」
「いつになったら言ってくるのか待ってたけどもうタイムオーバーだ。
仕事やめろ。病院から出るな。いやこの部屋から出るな。今日この部屋にカメラをつける。部屋から出たら俺のところに連絡くるように設定する。以上だ。今からうがいしてからそのまま俺の目の前で血糖値を測れ。」
「待って海斗。
ごめん。ごめんなさい。だから仕事は...」
「俺は聞いたぞ
嘘ついたら怒るってのも伝えて2日待った」
「ごめんなさい」
「もう謝罪はいらない。今回は許さない」
リビングのソファに座った
はぁ。
怒らせちゃった。
でもどうしてもこのボロボロの腕に針を刺したくなかった
あー。もうどうしたら正解だったの。
考えてたらその場に座り込んでいた。
「早くこっちで血糖値測れ。
これ以上怒らせるな」
海斗の声に驚いて
急いでソファに向かった
「手」
海斗の声と顔が本当に怖い
従って手を出した
何も言わずに私の指に針を刺して血糖値を測られた。
「数値いくつだった?」
恐る恐る聞いたら
何も言わずに測る機械を私の前に置いた
35...
確かに危険レベルだ。
チョコで誤魔化してたけどこんだけ下がってるのは知らなかった