私の担当医。~2~
「...お待たせ」
「おう」
海斗は私の顔をみて歩き出した。
「次は?何乗りたいの?」
「...海斗」
「ん?」
「...」
何も言ってこないってことは...
もしかしてバレてない?
でもくる時に
体調悪くなったら言うことを約束した。
ちゃんと言おう
「...トイレで発作でちゃった」
「吸入は?」
「2回した。」
「そっか。
ちゃんと言えて偉かった。
でも...今日は帰ろうか」
「嫌だ。」
嫌だよ
まだ昼だよ。
これからが楽しいのに
「でももう身体が限界だろ?
またこよう」
「だから嫌だって。
絶対帰らない。
次いつ来れるかわからないし。」
「わかった。じゃあ次俺がストップかけたら必ず帰る。
約束できる?」
「...」
「できないなら今すぐ帰ろう」
「...だから嫌だって。」
「できるか聞いてる」
「...でき...る」
海斗の顔をみれなくて下を
向きながら答えた。
帰りたくないけど
約束しないと今すぐ帰らされる
「え?なんて?聞こえない
俺の顔を見て大きい声で答えろ」
ちょっと怒ってる気がして
海斗の顔を見た
「...できる」
「服の上でいいから聴診させて。」
近くのベンチに座らされて
胸の音を聞かれた