私の担当医。~2~
「あとは出しに行くだけだな。
その前にちょっとすずと行きたいところある。
車椅子に乗れる?」
「うん...」
車椅子に乗って向かった先は
海斗の部屋の下の階。
1番奥の部屋だった。
...トントン
「はい」
中から男性の声がした。
よく扉を見ると
...院長室
「え?」
「大丈夫。」
...ガチャ
「...失礼します。」
「親父、前から言ってる子。すず。俺ら結婚するから」
「...は、はじめまして。」
「おう、よく来てくれた。
体調は大丈夫か?」
「この状況みて。
大丈夫じゃねぇだろ。」
「ははっ、そうだな。
早くよくなるといいな。」
「俺がすずをよくする」
「そか。めでたい!おめでとう」
海斗からある程度、話は聞いてたっぽい。
すんなり話が進んだ。
「母さんには電話で伝えてある。
すずが外出できるようになったら家に連れてって母さんにも会わせるよ」
「わかった。
母さんも楽しみにしてた
すずさん、これからも海斗をよろしく頼むな。」
「...こちらこそ...です」
「じゃまた来る」
...ガチャ