私の担当医。~2~

《ちょっと出かけてくる。》

海斗にメッセージを送って点滴外して病院を出た。

今まで海斗と一緒にいてわかってる。
あの覚悟を持った海斗の顔は
私がどんだけ抵抗しようと
明日、透析を強行してくる。

だからといって大人しくはしていられない。


平日ど真ん中なのに賑わっている繁華街のお寿司やさんに入った


「いらっしゃいませ、今日は1人ですか?」

「私がきたことは秘密にしてください。」

「わかりました。こちらどうぞ」


海斗が連れてきてくれるお寿司屋さん。

いつものカウンターでいつものコース

違うのは隣に海斗がいないだけ
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