私の担当医。~2~
左手を固定されて
針を2本刺された。
いつも通り海斗が刺してくれて痛くなかった。
機械が動きはじめた
管に血が流れて見てるだけでも気分が悪くなりそう。
「大丈夫?」
「...うん」
隣で海斗はいてくれるけど
嫌な話ばかりされた。
週に3回4時間、透析すること。
次回からは海斗の付き添いがないこと。
、、、そしてもうやめられないこと
でも透析している時間は自由なことも聞かされた。
動かなければ何してもいいらしい。
透析の説明を海斗から受けてると
なんだか体がふわふわしてきて
吐き気がしてきた。
海斗の話がまともに頭に入ってこない。
「...海斗。吐きそう」
海斗は動揺ひとつみせず
待ってたかのように
容器を私の横に置いた。
「いいよ、吐いて」
「...トイレ」
こんなところで吐きたくない
「だめ、トイレ行けない。ここで吐けそうなら吐いて」
嫌だって言ってんじゃん