私の担当医。~2~
その話をされてから
1週間、あっという間に経った。
夜ご飯を食べおわってゆっくりしている時に海斗から話はじめた
「俺、明日の朝から出張に行く。
明後日の透析は必ずしろ。
やらなかった場合、お土産はなし。」
淡々と話し始めた。
まだ行って欲しくない気持ちが大きくて
素直になれない。顔も見られない
「薬は忘れずに飲んで飯も食え。
朝と晩は電話するからちゃんと出ろよ。
しんどい時は真由か翔太に連絡。
我慢はしないこと。
すず、俺を見て」
「...」
なんでそんな淡々と話を進めるの。
私はまだ行くの認めてない
「すず」
海斗が私の顎を持ち上げて
視線を合わせてきた。
「すずならやれる。
3日くらい一瞬ですぎる。いつでも連絡してきていいから、な?
仕事でどうしても行かないといけない。」
「...わかった」
海斗のお医者さんという仕事を私のわがままで壊したくない
「よし、えらい。」
「同期たちと行くんだよね?」
「そう。」
「わかった...気をつけてね」
いつでも連絡していいの言葉で
海斗と3日離れることを覚悟した。
透析もいつも通り30分で無理ならやめていい許可もでた。