私の担当医。~2~

◯海斗サイド◯

...ガラッ

「先生。」

「お疲れ様。
ありがとう、翔太」

「いえ。

先ほど眠ったばっかりです。
でも吐き気が強くてすぐ起きる。」

「わかった。吐き気止めとってくる」

すずの顔色が悪い。
透析が嫌で脱走したせいで
体力消耗した上に
副作用で結構やられてる。

学会に連れて戻るのも悩むくらいだ。

でも疑いを晴らさないと
すずの気持ちもしんどくなるだろう


色々考えながら
吐き気止めを持って部屋に戻るとすずが起きていた。


「おはよう。
すず、ちゃんと透析できて偉かった」

「...気持ちわるい」

「うん、顔見たらわかる。」

「...」

「一緒に出張きてもいいが...
結構きついと思うよ。副作用もあるし
午前中、逃げてたことで体力が無くなってる」

「嫌だ。ついていく。そのために透析したもん」

「まぁそうなんだけど。
また旅行として行く手もある!」

「嫌だ」

まぁそうだよな。
そんなうまいこといかないよな

すずと話してる間に
準備した吐き気止めを打った

「いたっ」

「もう終わった、吐き気は少しはマシになると思う。この状態で本当に行くのか?」

「...うん」

約束してしまったからには
連れていくしかない。

「わかった。とりあえず寝て起きてすずの体調をみて考えるわ」

「...」

すずは俺を睨んでいる
まだ楓と2人だと疑ってるんだろう

「早く寝ないと連れてかないぞ」

「私置いていかないで」

「わかってるから寝てろ」

すずは俺に促され眠りについた

2時間ほど起きずに寝てた。
吐き気はマシになったんだろう




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