S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「えぇ? そんな、あらためて言われると……」
抱いてほしいと言えばいいのだろうか。そんな猛烈に恥ずかしいこと、言える気がしなかった。顔を真っ赤にしている和葉を彼はニヤニヤと眺めている。
「あ。からかってるだけですね。ひどい、柾樹さんっ」
和葉が怒ると彼は楽しそうに答える。
「いや、本気だぞ。俺は和葉が欲しい。和葉は……そうじゃないのか?」
答えなどわかっているくせに、彼は言葉にさせようとする。
「も、もうっ。私も……。柾樹さんが欲しいです」
彼の唇はとびきり甘くて、触れ合う素肌が心地よい。互いの身体がパズルのピースのようにぴたりと合わさる感覚は、何物にも代えがたい幸福を和葉に与えてくれる。
溺れるほどの愛に包まれて、心も身体も満たされていくのを感じた。
(柾樹さんはどうなんだろう? 同じ気持ちだったらうれしいな)
「和葉……」
余韻でほてる身体を彼が優しく包み込む。こうして柾樹の胸に顔を埋めていると、幼い子どもに戻ってしまったような錯覚におちいる。
(無償の愛を注がれて、すべてから守られて……これに慣れたらダメ人間になってしまいそう)
柾樹の両手が和葉の頬を包む。
「柾樹さん?」
上目遣いに和葉が見つめると、彼はとろけるような笑みを見せる。
「もう一度、味わわせて」
「ふっ、ん」
抱いてほしいと言えばいいのだろうか。そんな猛烈に恥ずかしいこと、言える気がしなかった。顔を真っ赤にしている和葉を彼はニヤニヤと眺めている。
「あ。からかってるだけですね。ひどい、柾樹さんっ」
和葉が怒ると彼は楽しそうに答える。
「いや、本気だぞ。俺は和葉が欲しい。和葉は……そうじゃないのか?」
答えなどわかっているくせに、彼は言葉にさせようとする。
「も、もうっ。私も……。柾樹さんが欲しいです」
彼の唇はとびきり甘くて、触れ合う素肌が心地よい。互いの身体がパズルのピースのようにぴたりと合わさる感覚は、何物にも代えがたい幸福を和葉に与えてくれる。
溺れるほどの愛に包まれて、心も身体も満たされていくのを感じた。
(柾樹さんはどうなんだろう? 同じ気持ちだったらうれしいな)
「和葉……」
余韻でほてる身体を彼が優しく包み込む。こうして柾樹の胸に顔を埋めていると、幼い子どもに戻ってしまったような錯覚におちいる。
(無償の愛を注がれて、すべてから守られて……これに慣れたらダメ人間になってしまいそう)
柾樹の両手が和葉の頬を包む。
「柾樹さん?」
上目遣いに和葉が見つめると、彼はとろけるような笑みを見せる。
「もう一度、味わわせて」
「ふっ、ん」