S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「無理に思い出す必要なんかない。俺たちはたしかに過去に会ったことがある。でも、俺は過去がなくても絶対に和葉に恋をした」
「――柾樹さん」
「今、俺たちは愛し合っている。大切なのはそれだけ、だろう?」

 柾樹の瞳には深い愛情が宿っていて、和葉を丸ごと包んでくれる。

「……はい」

 和葉の目尻からこぼれた滴を彼がそっと拭ってくれた。

(今とこれからを大事にしよう。私が柾樹さんを……幸せにしたい)
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