S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
「和葉と夫婦になりました。和香子さんのぶんまで、俺のすべてを懸けて和葉を大切にすると誓います。だからどうか……ずっと見守っていてください」
柾樹の言葉に目頭が熱くなる。せっかく拭ったのに、また涙がこぼれそうだ。
「それからね、お母さんに孫ができたよ! お母さんに負けない、いい母親になれるように私もがんばるから!」
「育郎さんも近々、墓参りに来ると言ってましたよ。和香子さんに謝りたいそうです」
柾樹がつけ加える。実は寧々が和香子が屋敷にいた当時のことを、いろいろと教えてくれて……和香子は寧々には和葉の父親のことを打ち明けていたようなのだ。
『事情があって結ばれることは叶わなかったけど、決して不貞の関係なんかじゃないと言ってたわ』
寧々の口からそんなふうに語られて、『妻子持ちの男』だと決めつけていた育郎は驚き、反省していた。
和香子に「また来るね」と伝えて、ふたりは墓地をあとにした。手をつないで、車を停めた場所まで歩きながら和葉は言う。
「柾樹さん。お母さんにあいさつしてくれて、ありがとう」
墓参りに一緒に行きたいと言ってくれたのは彼のほうだった。
「いや。俺も久しぶりに話ができてうれしかった。和香子さんは俺にとっても世話になった人だからな」
「それから……私も、柾樹さんを幸せにできるように一生懸命がんばりますから! だから、ずっと一緒にいてくださいね」
柾樹の言葉に目頭が熱くなる。せっかく拭ったのに、また涙がこぼれそうだ。
「それからね、お母さんに孫ができたよ! お母さんに負けない、いい母親になれるように私もがんばるから!」
「育郎さんも近々、墓参りに来ると言ってましたよ。和香子さんに謝りたいそうです」
柾樹がつけ加える。実は寧々が和香子が屋敷にいた当時のことを、いろいろと教えてくれて……和香子は寧々には和葉の父親のことを打ち明けていたようなのだ。
『事情があって結ばれることは叶わなかったけど、決して不貞の関係なんかじゃないと言ってたわ』
寧々の口からそんなふうに語られて、『妻子持ちの男』だと決めつけていた育郎は驚き、反省していた。
和香子に「また来るね」と伝えて、ふたりは墓地をあとにした。手をつないで、車を停めた場所まで歩きながら和葉は言う。
「柾樹さん。お母さんにあいさつしてくれて、ありがとう」
墓参りに一緒に行きたいと言ってくれたのは彼のほうだった。
「いや。俺も久しぶりに話ができてうれしかった。和香子さんは俺にとっても世話になった人だからな」
「それから……私も、柾樹さんを幸せにできるように一生懸命がんばりますから! だから、ずっと一緒にいてくださいね」