S系外科医の愛に堕とされる激甘契約婚【財閥御曹司シリーズ円城寺家編】
エピローグ
エピローグ
季節は流れて七月、出産予定日から二日が過ぎた夜。
「ただいま」
「おかえりなさい!」
和葉ははち切れんばかりに大きくなったおなかを抱えて、病院から帰宅した柾樹を出迎える。
ダイニングルームに続く廊下を歩きながら会話する。
「体調はどうだ?」
ここ数日、ずっとソワソワして陣痛を待っているのだけれど、これがそうだと確信できるほどの痛みはまだ訪れていなかった。
「それが……前駆陣痛らしきものはあるんですけど」
前駆陣痛は陣痛の前段階のようなもので、陣痛に似た痛みがあるもののそれが規則的にはなっていない状態のことだ。
「そうか。まぁ、初産の場合は出産予定日より遅くなるほうが多いと聞くし焦ることもないさ」
「はい。できたら、柾樹さんのお休みの日だといいですよね」
「よほどの緊急事態でなければ、和葉の陣痛がきたら抜けさせてもらえるよう頼んであるし心配するな」
季節は流れて七月、出産予定日から二日が過ぎた夜。
「ただいま」
「おかえりなさい!」
和葉ははち切れんばかりに大きくなったおなかを抱えて、病院から帰宅した柾樹を出迎える。
ダイニングルームに続く廊下を歩きながら会話する。
「体調はどうだ?」
ここ数日、ずっとソワソワして陣痛を待っているのだけれど、これがそうだと確信できるほどの痛みはまだ訪れていなかった。
「それが……前駆陣痛らしきものはあるんですけど」
前駆陣痛は陣痛の前段階のようなもので、陣痛に似た痛みがあるもののそれが規則的にはなっていない状態のことだ。
「そうか。まぁ、初産の場合は出産予定日より遅くなるほうが多いと聞くし焦ることもないさ」
「はい。できたら、柾樹さんのお休みの日だといいですよね」
「よほどの緊急事態でなければ、和葉の陣痛がきたら抜けさせてもらえるよう頼んであるし心配するな」